久慈地域は、目立った被害もないようですが、
三陸各地域では養殖棚などに被害が出た様子です。
さらに震源地のチリや、太平洋の島などでは、
死傷者も多数出ており、深刻な事態となっています。
岩手の沿岸に住む人間として、
地震や津波とは、切っても切れない縁が
あるとは思いながら暮らしていたものの、
いざ3m級の津波が来ると聞くと、
どう対応して良いのか、分からなくなります。
地震は、これまでも大小合わせて多数経験してきましたし、
それに伴う津波注意報や津波警報も何度か経験はありますが
大津波警報というものは
さすがに初めてでした
チリの崩れ落ちた建物の映像などを見ると、
やはり建物の一番肝心な要素は、
強度なんだと思いました。
家は、そこに住む人たちの、幸せな生活と尊い命、
大切な財産を守るものです。
厳しい経済状況が続くこの時代の流れの中で、
ローコスト住宅に取り組む会社も多数出てきました。
弊社も、コストダウンを図るためにあらゆる情報を集め、
色々なノウハウや工夫を凝らした家づくりをしていますが、
『生命を守る』と言うことを考えると、
構造体だけは、どうしても譲れない部分があります。
単にコストダウン(CD)をするのは簡単ですが、
これからは、VE(バリューエンジニアリング)と言われる、
性能を低下させずにコストを削減、または、
同等のコストで性能を向上させるための技術力が
必要になってきます。
三陸沿岸部のお客様を相手に商売をしている以上は、
他の地区の家には絶対に負けない家をつくっていきたいと
強く思った津波の翌日の私でした。
最後に、今回の津波のニュースを知って、
心配のメールや電話を多数いただいた
全国の知人や友人の皆さんには、
とても感謝しております
どうもありがとうございました